東京文化財研究所
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国宝 絹本著色十一面観音像 奈良国立博物館所蔵
奈良国立博物館・東京文化財研究所共同研究成果報告
《国宝 絹本著色十一面観音像》
基礎データ
画像
蛍光X線分析
関連資料
凡例
全図 図I~V
部分 各画像比較
部分 拡大図版
天蓋から垂れる瓔珞
天蓋の竜胆
持物の蓮
頭上面
面部
左肩(垂髪と条帛)
左腰から脚部にかけて
右手
右腰(天衣の一部)
水瓶
右足
蓮弁にかかる裙(向かって右)
蓮弁にかかる裙(向かって左)
台座の宝珠
台座の上敷茄子
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持物の蓮(図23~26)
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図23 カラー画像
Color image
図24 X線透過画像
X-ray image
図25 反射近赤外線画像
near infrared image, lit from front
図26 蛍光画像
photo-luminescence image
図版5
参照
本図は頭光に掛かる部分に描かれた蓮華である。図版24は花弁や茎の輪郭を描いた色料がX線を透過する軽元素から成ることがわかる。図版25では頭光部分の基底材や色料の劣化や画絹の剥落、花弁、茎の輪郭の描画線を確認できる。図版26では光背に描かれた竜胆の花や葉、茎などの表現的な要素を詳細に検証できる。
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