東京文化財研究所
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国宝 絹本著色十一面観音像 奈良国立博物館所蔵
奈良国立博物館・東京文化財研究所共同研究成果報告
《国宝 絹本著色十一面観音像》
基礎データ
画像
蛍光X線分析
関連資料
凡例
全図 図I~V
部分 各画像比較
部分 拡大図版
天蓋から垂れる瓔珞
天蓋の竜胆
持物の蓮
頭上面
面部
左肩(垂髪と条帛)
左腰から脚部にかけて
右手
右腰(天衣の一部)
水瓶
右足
蓮弁にかかる裙(向かって右)
蓮弁にかかる裙(向かって左)
台座の宝珠
台座の上敷茄子
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右腰(天衣の一部)(図47~50)
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図47 カラー画像
Color image
図48 X線透過画像
X-ray image
図49 反射近赤外線画像
near infrared image, lit from front
図50 蛍光画像
photo-luminescence image
図版8
参照
本図は天衣の一部分を捉えている。図版47に見られる数種の截金文様は、図版48では画面左上の一部を除き確認できない。図版50では画面右上部の菊花文と右下部の立涌文が淡灰色に記録されている。右中央部の米字文は、照射した光の吸収によって黒く記録されている。図版47で見られる金の彩色部分は、図版48、49、50で反応が一致していないことが見て取れ、同様の矛盾は本像の多くの箇所で確認できる。
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