東京文化財研究所 > データベース・資料 > 国宝 絹本著色十一面観音像 奈良国立博物館所蔵

奈良国立博物館・東京文化財研究所共同研究成果報告
《国宝 絹本著色十一面観音像》


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画像
蛍光X線分析
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蓮弁にかかる裙(向かって右)(図59~62)

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図版
図59 カラー画像
Color image
図版
図60 X線透過画像
X-ray image
図版
図61 反射近赤外線画像
near infrared image, lit from front
図版
図62 蛍光画像
photo-luminescence image

図版8参照
 本図は裙と文様を中心に捉えている。図版59、63では赤い色により彩色された裙に、金色の截金文様が施されている様子を確認できる。図版60、64は画像濃度が高く、黒く見えるほどX線の不透過性が強いことを示している。図版62、66では衣襞の部分には色彩のメリハリを思わせる蛍光反応が確認できる。この両者を図59、63の裙や襞の部分と比較すると、表現的要素や色彩の有様が単調であると判断できる。金色の文様部分は画像を比較すると、様々な問題点を提起する結果を示している。
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